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愛知教育大学附属岡崎中学校の生徒たちは、総合学習の一環で、グループ毎に分かれて地域の様々な問題を探求しているそうです。その中で「地震災害から弱者を守る」と「東海大地震のすべて」というタイトルを考え、追究してきた男女2グループが、発表資料を持参し、プレゼンテーションをしにやって来ました。昨年の秋に本学を来訪し、基礎資料や問題の所在について情報収集され、今回はその結果報告でもありました。説明用の図や表をホワイトボードに貼り、堂々としたわかり易い発表をされました。地震火山・防災研究センターからは、災害対策室長の鈴木康弘教授が出席し、指導しました。
生徒達が帰宅後、担任の先生からの連絡によれば、発表した生徒がこの日、一番強く感じたのは、自分たちの基礎追究の足りなさもさることながら、「相手を考えた発表法の必要性」だったとのことでした。「生徒本人は興味をもっているため、聴講者も当然関心をもってくれるものという漠然とした思いがあったようですが、今日、鈴木先生からご指導をいただき、防災に興味のない人をも引きつける発表の方法を考える必要を感じたようです。」
[鈴木康弘先生の感想]
私の感想としては、こうしたサポートの真の目的は、単に知識をわかり易く伝える、ということではなく、「問題の本質」に気づいてもらうこと、あるいは、防災が社会全体の問題であり、数十年後の将来を担う若い人たちこそが問題解決の主役だということに気づいてもらい、深く心に刻んでもらうことだと思います。今回の生徒達は、地震防災をテーマに選び、その内容を全校生徒や一般の人にも語りかけようとしており、上述のような「本気」を培うことは大学にこそできる重要な仕事のひとつと思います。