NGY地震学ノート No.12

Sep. 11, 2008
名古屋大学地震火山・防災研究センター

◆遠地実体波解析(暫定解)◆ --------------------------------------
9月11日十勝沖の地震(M7.0)
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● 概略・特徴: 9月11日9時21分(JST),十勝沖でM7.0の地震が発生しました. 十勝港,花咲港で0.1mの津波が観測されました.
気象庁による速報震源は次の通りです.

    発生時刻         震央         深さ      M
 08/09/11 09:21  (JST)      41.50°N   144.2°E      20km   7.0

●データ処理: IRIS-DMCから収集した広帯域地震計記録(P波上下動) を用いて 解析しました.
●結果: 結果をに示します。主な震源パラメータは次のとおりです.

 走向、傾斜、すべり角 =  (242,18,120) 
 地震モーメント  Mo  =  2.1 x10**19 Nm  (Mw = 6.8)
  破壊継続時間(主破壊) T  = 10 s
 深さ          H = 27 km
 最大すべり量      Dmax = 3.3m

●解釈その他:この地震は沈み込む太平洋プレートで起きたプレート境界型の地震です. 2003年に起きた十勝沖地震より海溝にちかいところで起きた地震です.

赤いコンターが今回の地震.黒のコンターは2003年十勝沖地震.