NGY地震学ノート No.46

Jan. 6, 2013
名古屋大学地震火山研究センター

◆遠地実体波解析(暫定解)◆ --------------------------------------
1月5日アラスカ沖地震(M7.5)
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● 概略・特徴: 1月5日08時58分頃(UT),アラスカ沖でM7.5の地震が起こりました.
USGSによる速報震源は次の通りです.

    発生時刻         震央          深さ     M
 13/01/05 08:58:16  (UT)  55.238°N   134.777°W    9.9 km   7.5

●データ処理: IRIS-DMCから収集した広帯域地震計記録(P波上下動73,SH波4) を用いて 解析しました.
●結果: 結果を図1に示します。右横ずれ断層の地震です. 震源パラメータは次のとおりです.

 走向、傾斜、すべり角 =  (330,65,176) 
 地震モーメント  Mo  =  1.9 x10**20 Nm  (Mw = 7.5)
  破壊継続時間(主破壊) T  =  20 s
 深さ          H =  6 km
 最大滑り量       Dmax =  6 m

●解釈その他:北米プレートと太平洋プレートの境界で起きた地震です.下図 (USGS HPより)の ように太平洋プレートが北西方向に動いているため,この付近では横ずれの地震が 多く起こっています.

は震央.はUSGSによる余震分布,赤いコンターは滑り分布

(文責:山中)