地殻構造探査学

データ解析演習(事前の準備)

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この演習ではUnixの基礎を理解していることを前提としています。必要最低限の説明はしてありますが、慣れていない人は自分で勉強しておいて下さい。

Seismic Un*x(以下SU)を使って反射法地震探査のデータ処理を学ぶ。

参考サイト:


準備

この演習の説明は、地震火山センター(地球惑星ダイナミクス講座)の学生用計算機 daikoku.seis.nagoya-u.ac.jpssh経由でログインして X を使うことを前提としている。

個人の利用環境として、

とネットワーク接続を用意する。

daikoku にアカウントを持っていない人は個別に相談して下さい。


該当しない人は次に進んでよい。

自分のPCにSUをインストールする場合(やや高度だがお勧め)

自分のUnix環境(Macも含む)にSUをインストールして使うことができる。
ネットワーク接続は不要で、ファイルの扱いも楽である。

Windows PC(ノートPCで十分)上のUnix環境でもよい。

インストールは比較的簡単なので試してみて下さい。 わからないことは相談して下さい。


接続とログイン

環境設定

SUを使うために以下の設定(環境変数の定義)をする。シェルの種類によって方法が異なる。

次回以降ログイン時には(正確には新しくシェルを起動するたびに)設定が反映されているはずであるが、アクセス方法により ~/.bashrc の設定が反映されないことがあるようだ。 SUコマンドが動かない("command not found" あるいは「コマンドが見つかりません」と言われる)ときは、まず ~/.bashrc の設定を確認して、上記のように手動で sourceコマンドを実行することで対処できる。

データ

この演習で使用するデータは下記に置いてある。
   daikoku.seis.nagoya-u.ac.jp:/export/watanabe/exercise

演習に必要なデータやスクリプトを、自分が作業するディレクトリにコピーする。

$ mkdir exercise (ディレクトリの名前はexerciseでなくても何でもよい)
$ cd excercise   (作成したディレクトリに移動する)
$ cp /export/watanabe/exercise/demo*.su . (ファイル名がdemoで始まるデータを自分のいるディレクトリにコピーする)
$ cp /export/watanabe/exercise/*.sh .     (シェルスクリプトをコピーする)
$ cp /export/watanabe/exercise/*.par .     (スクリプトのパラメータのファイルをコピーする)
$ ln -s /export/watanabe/exercise/Nshots.su Nshots.su (データにリンクを張る)
$ ln -s /export/watanabe/exercise/Nstack.su Nstack.su (データにリンクを張る)
'*' は任意の文字に該当するので複数のファイルがコピーされる。

データのサイズが大きい(Nshots.suは424MBある)ので、コピーをせずに、自分が作業するディレクトリにシンボリックリンク(Windowsでいうショートカットのようなもの)を張る (言葉の意味がわからない人はUnixを勉強して)。

以下のファイルが用意される。'ls'で確認する。

$ ls
Nshots.su            demo_bpf.su   demo_mig1.su  interactive_velocity_analysis.sh
Nstack.su            demo_dcn.su   demo_mig2.su  interactive_velocity_analysis_original.sh
create_BPF_panel.sh  demo_fkf.su   demo_mig3.su  parameters_for_interactive_velocity_analysis.par
create_CVS_panel.sh  demo_fkf2.su  demo_mig4.su  plot_seismic_section_with_velocity.sh
create_MIG_panel.sh  demo_imp.su   demo_nmo.su   plot_velocity.sh

daikoku を使わない人には別途ファイルを用意してあるので相談して下さい。


基本

SUプログラムはUnixのコマンドと同様に"標準入力からデータを受けて、処理し、 標準出力に出力する"。 基本的な使い方は以下の通り。
$ suプログラム opt1=value1 opt2=value2 .... (オプション) < 入力データ > 出力データ
$ suプログラム opt1=value1 opt2=value2 .... (オプション) < 入力データ | 次の処理... > 出力データ
$ 前の処理 | suプログラム opt1=value1 opt2=value2 .... (オプション) | 次の処理 
(重要)オプションなしでsuプログラム名だけを入力すると簡単な使い方が表示される。オプションなどがわからない場合に便利なので活用してほしい。

以下のコマンドを入力・実行して説明が表示されることを確認する。

$ suplane
$ suxwigb
$ xwigb
$ suximage
$ ximage

以下のコマンドを入力・実行して画面が表示されることを確認する。

$ suplane | suxwigb &
$ suplane | suximage &
図が表示されない場合は「設定」に戻って設定を確認する。

表示された図の中で以下を確認しよう。

ここまでできれば準備はOK。

逆に、ここまでできないと先の演習ができない。できない人、わからない言葉のある人は、わかるまで勉強するか、担当教員か同僚・先輩などに聞くように。


提出課題

$ suximage < Nstack.su perc=?? &
を実行して画像を出力し、特に5秒以降の波形部分がよく見えるように、縦横比、カラー表示、表示部分などを変更しなさい。 すなわち、そのまま出力した以下の図と類似した図は却下とする。

結果の画像の出力方法(のうち、画面キャプチャかxwd使用でよい)を参照して出力結果を提出しなさい。


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Last modified: Fri Sep 27 15:25:47 JST 2024