データの各トレースのヘッダの値を知ることはデータを知る上で大切であるが、全部表示すると大量の数字が表示されることになる。 まず、ヘッダの値が取る範囲(最大値と最小値)を表示する。
事前の準備で使用したデータ Nstack.su のヘッダの範囲を表示する。
$ surange < Nstack.su
----- 2869 traces: : トレースの数 tracl 1 2869 (1 - 2869) : トレース番号 (1〜2869) fldr 0 3383 (1092 - 3383) : 記録(震源)の番号 tracf 0 96 (1 - 96) : 各記録にある受振点の番号 ep 69 2899 (994 - 2899) cdp 1 2869 (1 - 2869) : CDP番号 cdpt 1 trid 1 : データ種別 (1: 地震波形) nhs 0 72 (40 - 5) offset -870 0 (-170 - -170) : オフセット距離 (m) ns 2250 : トレース内のサンプル数 dt 4000 : サンプル間隔 (micro second) nofils 281 3149 (281 - 3149) lcf 69 2899 (994 - 2899) hcf 1 lcs 0 3383 (1092 - 3383) hcs 0 96 (1 - 96) year 0 207 (0 - 207) : タイムスタンプ hour 0 23 (0 - 3) minute 0 59 (0 - 39) sec 0 59 (0 - 57) grnors 0 72 (40 - 5) -----各ヘッダが何を表しているかの詳細を以下で表示できる。調べるときに使おう。
$ sukeyword -o今度は、演習に使用する波形データ Nshots.su のヘッダを表示してみよう。
$ surange < Nshots.su出力は(ファイルのサイズが大きいのでちょっと時間がかかる)以下のようになる。
----- 19057 traces: : トレースの数 tracl 39069 58125 (39069 - 58125) : トレース番号 tracr 1 19057 (1 - 19057) : トレース番号 fldr 1687 2012 (1687 - 2012) : 震源の番号 tracf 28 96 (96 - 28) : 受振点の番号 cdp 900 1300 (900 - 1300) : CDP番号 cdpt 1 69 (1 - 1) trid 1 2 (1 - 1) : データ種別 (1:seismic, 2:dead) offset -2435 -170 (-170 - -2435) : オフセット距離 (m) scalel -10000 scalco -10000 counit 1 muts 0 11000 (0 - 0) ns 5500 : トレース内のサンプル数 dt 2000 : サンプル間隔 (micro second) day 206 hour 21 22 (21 - 22) minute 0 59 (3 - 20) sec 1 59 (45 - 3) -----トレース数は19057あり、各トレースには5500サンプルのデータがあることがわかる。
次に、各トレースのヘッダの値をいくつか表示させてみる。すべてのデータを表示し終えるまで延々と表示されるので、全部終了するまで待たずに、適当なところで Ctrl+C で出力を停めてよい。
$ sugethw key=tracl,fldr,tracf,cdp,offset < Nshots.su $ sugethw key=tracl,fldr,tracf,cdp,offset output=geom < Nshots.su
$ suwind min=1 count=100 < Nshots.su | suximage perc=99 & $ suwind min=101 count=100 < Nshots.su | suximage perc=99 & $ suwind key=fldr min=1800 max=1801 < Nshots.su | suxwigb perc=99 & $ suwind key=fldr min=1800 max=1801 tmin=6.0 tmax=8.0 < Nshots.su | suxwigb perc=99 &
$ suwind key=cdp min=1090 max=1110 < Nshots.su > cdp_test.suヘッダの内容を表示する。
$ sugethw key=cdp,offset < cdp_test.suデータをイメージ表示する。
$ suximage perc=99 < cdp_test.su &波形を見る場合は、
$ suxwigb perc=99 < cdp_test.su &表示が真っ黒になるかもしれないが、画面の解像度を超えて一度にたくさんの波形を表示しようとするからである。ズームすると波形が見える。確認しよう。
図:ショット記録(イメージ表示)
ヘッダ CDP の順に並び替えて表示してみる。
$ susort cdp < cdp_test.su | suximage perc=99 &
$ susort < 入力データ > 出力データ $ susort < 入力データ | 次のコマンド
サンプルファイルは不要なので消去しておく。
$ rm cdp_test.su