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スミソニアン博物館のGlobal Volcanism Programの活火山リスト(ver. 4.9.0., 2020年6月4日)には、世界の1422火山がリストアップされています。正確には、活火山ではなく、Holocene Volcano(完新世に噴火した火山)という言葉が使われています。完新世というのはおよそ1万年前から現在までの時代ですから、気象庁が採用している活火山の定義とほぼ同じです。
公表されているリストから日本 Japan(北方領土 Japan- administered by Russia も含む)と分類されている火山を数えると123火山あります。そのなかには、例えば、気象庁が雌阿寒岳と雄阿寒岳を活火山としているのに対して、Akan(阿寒カルデラと後カルデラ火山群)として一つに数えたり、日本では活火山に入っていないAkusekijima(悪石島)やYokoate-jima(横当島)がリストに入っていたりと、活火山の認定の仕方が異なるようです。日米いずれにせよ、今後の研究の進展に伴って、活火山の数は変わってくるものと考えられます。
スミソニアン博物館のリストに従えば、世界の活火山の123/1422(8.6%)が日本にあることになります。陸地面積の比較で日本にはなんと活火山が多いことでしょうという話をよく聞きますが(日本の陸地は世界の陸地の0.25%)、活火山のリストには、海底火山も含まれています。そこで、日本の陸地と領海、EEZ(排他的経済水域)を含めた面積が地球表面に占める割合で考えてみましょう。日本のEEZを含めた面積は、地球表面の0.95%です。この比較でも、日本に活火山が多く存在していることが理解できますね。
気象庁ホームページ(活火山とは)
https://www.data.jma.go.jp/svd/vois/data/tokyo/STOCK/kaisetsu/katsukazan_toha/katsukazan_toha.html
スミソニアン博物館ホームページ(Global Volcanism Program)
https://volcano.si.edu/list_volcano_holocene.cfm
(ダウンロードしたファイル)Global Volcanism Program, 2013. Volcanoes of the World, v. 4.9.0 (04 Jun 2020). Venzke, E (ed.). Smithsonian Institution. Downloaded 07 Jun 2020.
https://doi.org/10.5479/si.GVP.VOTW4-2013.
海上保安庁ホームぺージ(管轄海域情報~日本の領海~
https://www1.kaiho.mlit.go.jp/JODC/ryokai/ryokai_setsuzoku.html
国土面積:約38万km2 領海+排他的経済水域:447万km2