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青ヶ島は東京から南へ358㎞、八丈島から68㎞、黒潮の中に浮かぶ伊豆諸島最南端の島です。楕円形をした面積約6km2の島は、基底15㎞×8㎞、海底からの比高が1100mという海底火山の頂上部にあたります。成層火山の頂部は直径1.5~1.7kmの大火口ないし小カルデラ(池の沢火口)があり、その中に中央火口丘の丸山火砕丘があります。島内には、170人(令和元年8月1日現在)の方々が居住されており、青ヶ島村のホームページによると、日本一人口の少ない村ということです。
水蒸気噴気孔「ひんぎゃ」は、火の際(ひのきわ)が語源で、暖房やサウナ、調理などに利用されています。ひんぎゃの地熱を利用して海水から作られる「ひんぎゃの塩」も特産品です。巨大なコロシアム(小カルデラ)を装備した巨大な箱舟のように太平洋に浮かぶ絶海の孤島、青ヶ島。そのコロシアムから見る星空は、格別だとか。出題者も是非訪れてみたい火山の一つです。
有史以降、青ヶ島では18世紀に活発な火山活動が記録されています。浅間山の天明噴火と同じ1783年に始まったマグマ噴火では、島の中央の池の沢火口内に複数の火口が形成され、最大2mの噴石が島中に降りました。それにより、島内の61戸が焼失、7名の死者がでました。1785年に発生したマグマ噴火では、噴石や泥土が噴出し、当時327名の居住者のうち、130〜140名が死亡したと推定されています。生き残った島民は八丈島に避難し、以降、青ヶ島は約50年間、無人島となりました。
内閣府防災情報のページ(日本の火山 vol.39 青ヶ島[東京都])
http://www.bousai.go.jp/kohou/kouhoubousai/h28/84/volcano.html
気象庁のホームページ(青ヶ島)
https://www.data.jma.go.jp/svd/vois/data/tokyo/322_Aogashima/322_index.html
青ヶ島村のホームページ
http://www.vill.aogashima.tokyo.jp/top.html