火山超雑学クイズ

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出題クイズ

Q90
深田久弥「日本百名山」の中で、最も標高が低い山はどれでしょう?
出題者(國友孝洋)

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A90
筑波山(つくばさん)です。

解説

 筑波山は標高877m、深田久弥の日本百名山では最も低い山です。女体山(877m)と男体山(871m)の二峰からなり、関東平野に向かって岬のように突き出した場所に位置しており、遠くからも目立つ山です。

 さて、筑波山は斑れい岩と呼ばれる深成岩からできており、マグマが噴出してできた山ではありません。つまり火山ではありません。この斑れい岩は、約7500万年前に地下深くにマグマが貫入してできたと考えられています。いわば遠い昔に火山になりそこねて地下で固まったマグマだまりの化石が、隆起して山となり、地上で見ることができるというわけです。筑波山のうち黒っぽい岩石からなる部分は、マグマだまりの中で重い鉱物が沈んだ部分、女体山の頂上付近に見られるような白っぽい岩石はマグマだまりの天井部分だと考えられています。


参考文献

深田久弥(1978)日本百名山 新潮文庫 535ページ(単行本は1964年刊)

産総研のホームページ(地質で語る百名山 筑波山)

https://www.gsj.jp/Muse/100mt/tsukubasan/tsukuba.html