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火山噴火予知連絡会は、気象庁が事務局を担当し、学識経験者及び関係機関の専門家からなる委員により構成されています。それぞれの機関の研究などの成果や情報を交換し、火山現象についての総合的判断を行うことなどを目的としています。その設立は、1974年6月20日で、初代会長は、永田武東京大学名誉教授(1913-1991)が務めました。
永田武博士は、地球電磁気学の研究で顕著な功績を残された方で、国立極地研究所の初代所長も努められています。1956年に日本を出港した第1次南極観測隊では、隊長として活躍されました(2次3次夏隊も隊長)。このときに昭和基地が建設されました。永田博士は越冬しませんでしたが、航海のお守りとして南極観測船「宗谷」に乗っていたオスの三毛猫は、越冬隊の希望により残ることになりました。その三毛猫の名前は、行きの「宗谷」の中で公募され、永田隊長の下の名前を取って「たけし」と名付けられました。樺太犬のタロ・ジロが越冬した物語は有名ですが、実は、「たけし」が日本初の越冬猫だったのです。
噴火予知連絡会ホームページ(噴火予知連絡会の歩み)
https://www.data.jma.go.jp/svd/vois/data/tokyo/STOCK/kaisetsu/CCPVE/CCPVE06.html
南極観測のはじまりと昭和基地開設
https://www.nipr.ac.jp/sciencemuseum/special/ouchi/kikaku2020SPR/pdf/02.pdf
国立極地研究所アーカイブ室(南極へ行った猫 たけし)
http://polaris.nipr.ac.jp/~archives/contents/takeshi.html
秋元俊一(1992)永田武先生をお偲びして, 日本物理学会誌 Vol.47, No.7, 588-589.
https://www.jstage.jst.go.jp/article/butsuri1946/47/7/47_KJ00002751128/_pdf