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大正の桜島噴火は1914年の1月12日の午前10時頃に始まりました。噴火はまず西山腹から始まり、その10分後に東山腹からの噴火が発生しました。桜島を南北に引き裂くような割れ目噴火となりました。噴火の始まる数日前から地元でも有感となる地震が頻発するようになったということですから、噴火前の地震としては比較的規模の大きな地震が多発したと言うことでしょう。このような特徴はマグマが岩盤を割りながら新たに上昇してくる場合に特徴的な現象です。この噴火に伴って発生した最も大きな地震は、1月12日の18時28分に桜島と現在の鹿児島市との間で発生したマグニチュード7.1の地震です。この地震による死者は29人とされています。なお、火山の噴火に伴ってこのようにマグニチュード7クラスの地震が発生することは珍しく、この地震は世界的にも最大クラスに属します。
伊藤和明(2017)災害史探訪火山編 近代消防社 215ページ