火山超雑学クイズ
出題クイズ
- Q16
- 長野県では、火山防災に関する知識の普及啓発を担い、火山と共生する御嶽地域の素晴らしさを内外に伝えることのできる人材を発掘・育成することを目的として、2017年度から「御嶽山火山マイスター制度」が発足しました。この制度は、先行する「洞爺湖有珠火山マイスター制度」に習ったものです。さて、洞爺湖有珠火山マイスターの1期生が誕生したのは、洞爺湖で世界8か国の首脳が集まる会議が開催された年でした。西暦何年の何という会議でしょうか?
出題者(國友孝洋)
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- A16
- 2008年のG8北海道洞爺湖サミットです。
解説
御嶽山火山マイスター制度は、2014年の御嶽山噴火災害を受けて、長野県の主導の下、2017年度に発足しました。2018年3月に8名、2019年3月に3名のマイスターが誕生し、現在11名の体制で火山防災や地域振興のために活動されています。御嶽山火山マイスター制度の大先輩にあたる洞爺湖有珠火山マイスター制度が発足したのは2008年です。この年は、北海道洞爺湖サミット(第34回)が開催され、洞爺湖(洞爺カルデラ)が内外に知られることとなりました。有珠山が噴火した2000年は、九州・沖縄サミット(第26回)が開催された年であり、次に日本で開催されたサミットが洞爺湖というのは、何か因縁めいたものを感じます。洞爺湖有珠山周辺地域では、2008年に、サミット開催、火山マイスター制度開始、「日本ジオパーク」に認定(2009年「世界ジオパーク」に認定)と、立て続けに大きな動きがありました。地元の復興・振興への熱量の大きさが感じられます。
参考文献
洞爺湖有珠火山マイスターネットワークホームページ
http://volcano-meister.jp/
胆振総合振興局ホームページ(御嶽山有珠火山マイスター制度)
http://www.iburi.pref.hokkaido.lg.jp/ts/tss/sesaku/volcano-meister.html
外務省ホームページ(北海道洞爺湖サミット)
https://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/summit/toyako08/index.html
貫気別山(Mt. イゾラ)から見た洞爺湖(2015年1月24日國友撮影)。洞爺湖の真ん中に中島、その向こうに有珠山が見えます。その左の三角形の出っ張りが昭和新山です。