火山超雑学クイズ
出題クイズ
- Q19
- 日本の活火山の中には、国の特別天然記念物に指定されている山があります。その山の名前は?
出題者(國友孝洋)
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- A19
- 北海道にある大雪山と昭和新山(有珠山)です。
解説
天然記念物のうち特に重要なものを特別天然記念物として文部科学大臣が指定しています(文化財保護法第七章第百九条の2)。大雪山は、北海道にある活火山で、気象庁1968年発行の「火山観測指針」には既に活火山として掲載されていますが、噴火警戒レベルの運用は最近で、2019年3月18日から開始されました。北海道の最高峰である旭岳(2291m)を有する大雪山は、2000m級の峰々から成る火山群であり、貴重な(比類のない)高山植物や原生林、動物などの宝庫です。特別記念物として、全域を「天然保護区域」とし、立ち入り禁止区域を設けて厳正な自然保護がなされています。昭和新山(398m)は、北海道の活火山である有珠山の東麓に昭和19年から20年にかけて生じた溶岩ドームです(Q11参照)。溶岩ドームである火山体そのものが(その成長記録も含めて)、特別天然記念物として指定されています。
昭和にできた火山が昭和新山なら、明治にできた明治新山、平成にできた平成新山もあります。有珠山1910年(明治43年)噴火の際にできた四十三山(よそみやま、噴火年が名前になっています)は、明治新山とも言われます。平成2年(1990年)から始まった一連の噴火によって雲仙普賢岳の山頂東側に生じた溶岩ドームが平成新山です。かつて最高峰であった普賢岳(1359m)を上回り、雲仙岳の最高峰(1483m)となっています。こちらは、天然記念物に指定されています。平成は、地震、火山噴火、豪雨など多くの自然災害に見舞われてきました。「令和」は、その由来となった万葉集の梅花の歌で詠われているいるような、穏やかで楽しく、自然を心から愛(め)でることのできる時代となるように願うものです。
参考文献
文化遺産オンライン(フリーワード:火山、指定区分:特別天然記念物で検索)
http://bunka.nii.ac.jp/heritages/region