火山超雑学クイズ

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出題クイズ

Q20
富士山の貞観噴火で噴出した溶岩の上に育った森林はなんと呼ばれているでしょうか?
出題者(山岡耕春)

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A20
青木ヶ原樹海です。

解説
864年から866年にかけて1.3km3の溶岩を噴出した富士山の貞観噴火では約30km2もの広い地域を溶岩で覆ってしまいました。溶岩の表面は、噴火直後は不毛の大地だったのですが、徐々に植物が育ちついには森林になってしまいました。よく似た溶岩の地形の上に、同時に植物が育ったために、樹海の中はどこもよく似た景色になってしまいました。これが青木ヶ原樹海に入ると迷う原因になっています。でこぼこした溶岩を避けて歩くために真っ直ぐに歩きにくいことや、樹木が育って視界がきかないことから方向感覚が狂ったり、自分の居場所がわかりにくくなるようです。

参考文献
荒牧重雄・太田美代(2008) 「日本一の火山 富士山」山梨県環境科学研究所発行
千葉達郎・他 (2007) 荒牧・他編 富士火山, 山梨県環境科学研究所
小山真人(2013)「富士山」 岩波新書