火山超雑学クイズ
出題クイズ
- Q26
- カメルーンのニオス湖で再度の湖水爆発を防止するために実施された対策は次のうちどれでしょう。
①湖にパイプを差し込む ②湖から水をくみ出す ③湖の水をかき混ぜる
出題者(山岡耕春)
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- A26
- ①です。
解説
ニオス湖では湖の深いところほど大量の二酸化炭素が溶けています。湖の深いところまでパイプを差し込み、水をくみ上げることで深部の大量の二酸化炭素を溶かした水がパイプの中を上昇します。そうすると圧力が減少し、溶けていた二酸化炭素が泡になってビールのように湖水と一緒にパイプ中を上昇します。そうすると深いところから湖水を吸い上げ、二酸化炭素が泡になって上昇します。このような現象が、パイプの下端の深さにおける二酸化炭素濃度が十分に下がるまで自然に継続します。ニオス湖では205mのパイプを湖に浮かべた筏から垂直に湖中に差し込んで二酸化炭素を抜く実験が行われました。湖面上のパイプ端からは勢いよく噴水が吹き上げ、実験は成功しました。ニオス湖ではこの方法によるガス抜き作業が2001年から開始され、湖水中の二酸化炭素が減少していることが確認されました。
参考文献
日下部実(2010)「湖水爆発の謎を解く」 岡山大学出版会