火山超雑学クイズ

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出題クイズ

Q27
今から30年前の1989年7月13日、静岡県の伊東市の沖合で海底噴火がおきました。その時にできた海底の噴火口の名称は何でしょうか?
出題者(山岡耕春)

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A27
手石海丘です。

解説
1978年ころ代から、静岡県伊東市付近でしばしば群発地震が発生するようになりました。いったん地震活動が始まると1週間から長いときには3ヶ月程度活発な地震活動が続きました。また有感地震も、数十回から数百回も発生しました。1978年以降この地域で発生した最大の地震はマグニチュード(M)6.7(伊豆半島東方沖地震)でしたが、ほとんどの群発地震ではM5.5程度が最大です。群発地震活動には地殻変動が伴いました。地殻変動の解析によって群発地震は地下深くからマグマが板状になって上昇すること(マグマ貫入)によって引き起こされる活動であることがわかってきました。1989年の6月30日から始まった群発地震活動は今までになく活発で,7月11日には伊東市で有感となる火山性微動が発生しました。これは当時「有感微動」と言われ、通常の火山性微動が高感度の地震計で記録できる程度の小さな震幅であったのに対し、大振幅の微動でした。7月13日には、さらに強い有感微動が発生し,伊東市の沖の海面から噴煙が立ち上りました。海底を調査したところ、新たに噴火口ができていることがかくにんされました。伊東市の沿岸にある手石島のそばにできたことから、手石海丘と名づけられました。群発地震活動は、この噴火以降は不活発になり、その後噴火活動は記録されていません。

参考文献
気象庁「活火山総覧(第4版)」(伊豆東部火山群)
https://www.data.jma.go.jp/svd/vois/data/tokyo/STOCK/souran/main/57_Izu-Tobu_Volcanoes.pdf