火山超雑学クイズ
出題クイズ
- Q36
- 2014年9月27日の御嶽山の噴火は11時52分頃と推定されています。火山性微動と傾斜変動が観測されたのは、噴火のどのくらい前だったでしょうか?
出題者(國友孝洋)
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- A36
- 火山性微動が噴火の11分前、傾斜変動が7分前です。
解説
今日9月27日は、2014年御嶽山噴火災害からちょうど5年目の節目となります。犠牲となられた方々のご冥福を心よりお祈り申し上げます。
御嶽山の2014年噴火前には、火山性地震の活発化が見られました。気象庁の「火山の状況に関する解説情報 第2号(2014年9月12日16時00分発表)」では、火山性地震の日回数が、9月10日に52回、9月11日に85回であったことが発表されています。ここで、気象庁は、「2007年にごく小規模な噴火が発生した79ー7火口内及びその近傍に影響する程度の火山灰等の噴出の可能性がありますので、引き続き警戒してください。」と呼びかけています。その後、火山性微動や傾斜変動等のより噴火を警戒すべきシグナルの発生が検知されないまま、また、火山性地震の数もやや少なくなった状態で9月27日の噴火を迎えることになります。9月28日の気象庁の発表によると噴火発生は11時52分、火山性微動の発生は11時41分(11分前)、山側が上がったことを示す傾斜変化が見られたのは11時45分(7分前)でした。あまりにも短い時間ではありますが、迅速に情報が伝達される手段や体制があったなら、登山者が噴火だとすぐに理解して避難できたかもしれないと悔やまれます。
参考文献
気象庁ホームページ「火山の状況に関する解説情報(御嶽山第2号)」
https://www.data.jma.go.jp/svd/vois/data/tokyo/STOCK/volinfo/VK20140912160017_312.html
気象庁ホームページ「火山活動解説資料(平成26年9月28日07時20分発表)」
https://www.data.jma.go.jp/svd/vois/data/tokyo/STOCK/monthly_v-act_doc/tokyo/14m09/20140928_312.pdf