火山超雑学クイズ

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出題クイズ

Q42
1900年の噴火で72名の犠牲者を出した福島県の活火山は?
出題者(國友孝洋)

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A42
安達太良山(あだたらやま)です。

解説
安達太良山は、福島市の南西、磐梯山の東方に位置する活火山です。東西9㎞、南北14㎞にわたる成層火山群で、1900年の噴火は、本峰である安達太良山(1700m、別名:乳首山)の沼ノ平火口で起こりました。噴火は、1899年11月の水蒸気爆発から始まり、1900年7月17日の噴火では、長径300m、短径150mの新火口を生じました。火口の近くにあった硫黄採掘所が全壊し、死者72名、負傷者10名という大惨事となりました。死亡の原因は、岩塊の直撃か泥土(熱灰)による火傷がほとんどでした。火砕サージ(低温)も発生しています。

参考文献
気象庁ホームページ(安達太良山 有史以降の火山活動)https://www.data.jma.go.jp/svd/vois/data/sendai/214_Adatarayama/214_history.html
下鶴大輔監修/火山防災用語研究会編(2003)火山に強くなる本ー見る見るわかる噴火と災害ー 山と渓谷社 199ページ
佐藤公ほか(2017)吾妻山・安達太良山・磐梯山 火山防災副読本 中学生版 第2版 国土交通省 東北地方整備局 福島河川国道事務所 54ページ.


薬師岳展望台から見た安達太良山(2019年10月13日國友撮影)。安達太良山の山頂の溶岩ドームが乳首のように見えることから乳首山という別名があります。木柱に書かれた「この上の空がほんとの空です」は、高村光太郎の「智恵子抄」に由来しています。


沼ノ平火口(2019年10月13日國友撮影)。安達太良山山頂から北へ少し歩くと1900年に噴火した沼ノ平火口を見ることができます。裏磐梯からも白い火口が目立ちます。