火山超雑学クイズ

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出題クイズ

Q48
福島県の猪苗代湖には、磐梯山の山体崩壊によってできた島があります。なんという名前の島でしょうか?
出題者(國友孝洋)

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A48
翁島(おきなしま、おきなじま)です。

解説

翁島は、磐梯山の南西側で発生した山体崩壊によって形成された流れ山で、現在は猪苗代湖の中にある唯一の島となっています。山体崩壊が発生したのは、5万年前あるいは4万年前頃で、その際の「翁島岩屑なだれ(翁島岩なだれ)」が川をせき止めて出来たのが猪苗代湖(の北~北西岸域)と考えられています。崩壊の規模は、およそ4km3(40億m3)と推定されています。


参考文献

佐藤ほか(2017)吾妻山・安達太良山・磐梯山 火山防災副読本 中学生版 第2版 国土交通省 東北地方整備局 福島河川国道事務所 54p.
福島県立博物館・磐梯山噴火記念館・野口英世記念館(2008)共同企画展「会津磐梯山」88p.
長谷川ほか(2011)磐梯・吾妻・安達太良:活火山ランクBの三火山、地質学雑誌、117補遺、33-48.



磐梯山山頂から見た猪苗代湖(2019年10月10日國友撮影)。磐梯山山頂から、北は裏磐梯の湖沼群を、南は日本で4番目の広さを誇る猪苗代湖を一望することができます。猪苗代湖の北西部(写真で湖の右端)に翁島があります。


写真1の右方の地形(2019年10月10日國友撮影)。猪苗代湖の北西方(写真右側)には、翁島岩屑なだれでできた流れ山群があります。写真で、猪苗代湖の手前から右方に濃い緑の部分が点々と拡がっているのが流れ山群です。