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鳴沢氷穴は、Q20に登場した青木ヶ原樹海の東の入口に位置し、富士山麓の代表的な溶岩洞窟の一つです。天然の冷蔵・冷凍庫となっている洞窟内では、天井から染み出した水滴が凍って出来た氷柱などを見ることができます。この洞窟は、貞観6年 (西暦864年)、富士山の側火山である北西斜面にある長尾山の噴火の際、溶岩流 (青木ヶ原丸尾/あおきがはらまるび)が流れ下ってできました。
流動性の良い溶岩流では、外側が冷えて殻のように固まっても、中では溶けた溶岩が流れている場合があります。火口からの溶岩の供給が無くなって中の溶岩が流出すると洞窟ができます。これが富岳風穴などでみられる、一般的な横穴型の溶岩トンネルです。鳴沢洞穴は、不規則な形の竪穴型になっています。巨木などが溶岩流に飲み込まれ、溶岩が徐々に冷めて収縮する際に、内部の高温ガスや溶岩が噴出してできた空洞と説明されています。氷穴内には、長い年月の末に取り込まれた巨木が風化してできたトンネルもあります。
天然記念物 富岳風穴・鳴沢氷穴ホームページ
https://www.mtfuji-cave.com/
上記ホームページ(よくあるご質問。氷穴と風穴の違いはなんですか?)
https://www.mtfuji-cave.com/contents/qanda/page01.php
富士山NETホームページ(溶岩洞穴のでき方)
https://www.fujisan-net.jp/post_detail/2001026