日本一の溶岩流

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日本一の溶岩流-御嶽山のしっぽ?長大な溶岩流地形

 岐阜県道441号線(御岳パノラマライン)を、御嶽山を気にしながら濁河温泉から鈴蘭峠方面に向かって走っていると、すれ違い用の退避スペースに「日本一の溶岩流」という看板が立っているのが目に入ります。ここは、御嶽山のビュースポットであると同時に、御嶽山からはるばる流れてきた溶岩流地形の観望スポットでもあります。

 何をもって日本一としているかは分かりませんが、御嶽山の山頂付近(シン谷)から巌立の先(下島温泉)までの約16km、溶岩流をほぼ連続した形で地形として追えるというのは貴重だと思います。この溶岩流は、新期御嶽火山のうち草木谷火山の活動によるもので、年代は巌立での測定から5万4千年前頃とみられています。看板の位置から見える濁河川の下流部には、日本の滝100選にも選ばれている根尾の滝があります。(國友孝洋)

※(参考)
山田直利・小林武彦(1988) 御獄山地域の地質. 地域地質研究報告(5 万分の 1 地質図幅), 地質調査所,136p.

溶岩流の看板

 この看板が御嶽山と溶岩流のビュースポットの目印です。

草木谷火山の長大な溶岩流地形

 左上に見える御嶽山から谷に沿って上が平坦な尾根が2筋、手前で右側に屈曲して続いているのが見えます。溶岩流の両側は、100m前後の深い谷(手前が濁河川、中間が兵衛谷)が刻まれています。

根尾の滝

 濁河川の水が滝となって溶岩層の上から流れ落ちています。看板には落差63mと書かれています。