さとテラス(モデルコース 出発点)

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さとテラス(モデルコース 出発点)

御嶽山ビジターセンター さとテラス三岳

 御嶽山ビジターセンターさとテラス三岳は、2014年の御嶽山噴火災害を契機として設置された施設の一つです。王滝村の田ノ原にあるやまテラス王滝と連携して運営されています。施設では、2014年噴火災害に関する展示の他、火山に関する展示や御嶽山の火山活動に関する展示、また御嶽山の歴史や文化に関する展示を見ることができます。御嶽山訪問のスタートとして是非お寄りいただきたい施設です。またこの施設には名古屋大学御嶽山火山研究施設が入居し、御嶽山火山研究の基地としても役割も果たしています。

チバニアンの印︓古期御嶽山の火山灰層

 2020年1月15日、地球磁場が最後に反転した77.4万年前から12.9万年前までの時代をチバニアンと呼ぶことが決まりました。それは、この時代を示す基準地層が千葉県市原市にあるからです。チバニアンが始まるころ、御嶽山が大噴火をして火山灰が風に乗って広い範囲に堆積しました。この火山灰は千葉県市原市の地層にも見られ、チバニアンの地層の同定には御嶽山の火山灰層が大きな役割を果たしました。この標本は、千葉県市原市養老川流域(右)と木曽町三岳(左)のものです。チバニアン期の年代は、御嶽山の火山灰層の年代から推定されているのです。

噴火災害の記録と記憶

 2014年9月27日に発生した御嶽山の噴火発生当時、山頂や付近の登山道には大勢の登山者がいました。この噴火によって58名の方が死亡し、5名の方が行方不明となりました。さとテラス三岳では、亡くなられた方々の遺品に加え、噴火時に落下してきた噴石によって無数の穴が開いた御嶽神社の祈祷所壁と、噴石によって曲がってしまった登山道の手すりを展示しています。また生存者の証言がビデオで紹介され、火山災害の教訓を学ぶことができます。